ハースストーン パチラザ骨蟲ナーフの影響
こんにちは!椎ぴです。
今回は、ナーフが発表された「海賊パッチーズ」「縛鎖のラザ」「ボーンメア」「回廊漁り蟲」の、ナーフ適用後の各デッキへの影響、ナーフ後のメタゲームを予想していきたいと思います。
今更だぞ!
ナーフされるカードたち
とりあえず、ナーフされるカードたちを見ていきましょう。
・海賊パッチーズ
「突撃」が削除される。
ガジェッツァンの海賊ウォリアーを始め様々なアグロ・テンポデッキに採用され、
「ちんバカ」「3パチ1レノ」「ハンドパチ」など、沢山の専門用語を生み出したパッチーズがついにナーフされます。
デッキから出て来ることで「ゲーム中初めて召喚する海賊に+1/+1のバフ、山札を1枚圧縮(カードを1枚引く、と同等かそれ以下)」のボーナスを与え、好きなところに1点以上のダメージを与えられるカードでしたが、突撃が削除されたことにより、純粋な海賊デッキが序盤の優位を得るために採用するであろうカードとなりました。
採用する海賊が「南海の船長」とパッチーズのみ、という極端なデッキは絶滅するでしょう。同時に、どんなアグロデッキにもエピック2枚とレジェンド1枚が絶対に必要となる「デッキ高額化問題」も解消されます。
・縛鎖のラザ
「ヒーローパワーのコストが1になる」に変更。
「影刈アンドゥイン」「カザカス」とセットでハイランダーデッキに採用され、ラザカスプリーストを成立させました。「預言者ヴェレン」「思念撃破」とのコンボで簡単に20点以上のバーストダメージを叩き出せ、「揃えば勝ち」を作り出していたカードです。ハイランダーデッキが環境に居座ることで、特定のカードを引いているか、引いていないかでゲーム内容を大きく変化させる1種の「運ゲー化」も進んでいました。
ヒーローパワーの起動にマナコストが必要になることで、バーストコンボのダメージは激減し、他の勝ち筋を用意する必要性が生まれます。もしデッキが完全に無くなるなら、ヴェレンも一緒に砕かれるでしょう。
・ボーンメア
コストが1増加。
「アドベンチャーの限定カード」とまで言われ、リリースからテンポデッキの主役となった「壊れカード」です。
コストが上昇することで、突撃ミニオンとの組み合わせが難しくなります。
登場のタイミングがずれるので、ボーンメアの効果を発動させないためにミニオンをすべて倒しておく、といった戦略に時間的余裕が生まれます。
効果は強力なので、引き続きフィニッシュ力に欠けるテンポデッキ、クラスカードに高コストの強力なカードがないデッキでは選択肢に入るでしょう。闘技場ではまだ最強カードです。
・回廊漁り蟲
攻撃力が2に低下。
リリース前評価とは裏腹に、コボルトのカードで一番の採用率を誇ったカードです。
アグロ・テンポデッキに相手の全体除去から立ち直る力を与え、アグロミラーでは
「蟲ゲー」と揶揄されるほど重要なファクターでした。
「腐肉食いの芋虫」と同スタッツになることで、中途半端にコスト低下した状態では弱く、2~3コストでようやく適正スタッツになります。
今後は、コストが0になること、獣であることを武器に頑張ってほしいです。
横に並ぶタイプのアグロデッキではまだ使えるのではないでしょうか。
ナーフ後の各デッキの変遷予想
ナーフ後1週間程度はナーフの影響がほぼないコントロールウォーロック、キューブロックが環境を支配し、ほぼすべてのデッキに「スペルブレイカー」等の沈黙カードが採用され、アグロが減少。
ウォーロック、メイジ等のコントロールデッキが環境の中心で、それを狩るための翡翠ドルイド、クエスト系デッキが増加、それを狩るためのアグロデッキの復活で、ジャンケン環境になると予想。
この想定をもとに予想していきます。
メイジ
・秘策メイジ
自分より早いデッキが軒並み消滅するので、「カバールの下っ端」を採用する意味が薄れ、より重いカードを採用するようになる。「回廊漁り蟲」のナーフは痛いが、相対的に地位向上。
今は「アルネス」に頼り切ったフェイス気味のデッキだが、より安定性、終盤のバーストを求めて「ガーディアン・メディヴ」、「大魔術師アントニダス」、「アレクストラーザ」などを採用するようになる。
対ウォーロック用に「スペルブレイカー」だけでなく「動物変身」も使用できるため、ある程度は有利に立ち回れる。
環境がジャンケン化すると減少。
・コントロールメイジ
現在と同じ地位を保ち続ける。
「回廊漁り蟲」のナーフでアグロが大打撃を受けるので、よりバリュー志向にシフトする可能性も。
・クエストメイジ
コントロールデッキの「ドブネズミ」が増えるので、向かい風。
妨害がなければ勝てるので、それなりに増加する。
ハンター
・通常のハンターデッキ
「ヴォイドロード」に「スペルブレイカー」を当てられるかに全てがかかっている。
自分より早いデッキが軒並み消滅するので、相対的に地位が向上する。しかし、「海賊パッチーズ」、「回廊漁り蟲」のナーフが痛い。
・スペルハンター
「ヴォイドロード」に有効な対抗手段がない。
「バーンズ」、「放たれし激昂ヤシャラージュ」を採用することで理不尽ルートを用意できるが、実用的ではない。
ウォーロック
・コントロール、キューブロック
ナーフの影響がないので、環境の主役になる。ミラーを意識した構築が増える。
常に仮想敵にされるので、ピンポイントメタカードに注意。
「山の巨人」採用型のコントロールなど、折衷型が出現する。
・ZOO
より悪魔に寄った構築になる。
「死山血河のグルダン」だけでなく「リッチキング」など、対コントロール用に重いカードを増やすようになるが、「ボーンメア」「回廊漁り蟲」のナーフが痛い。
ドルイド
アグロの減少、ラザカスの消滅に伴い、現在の「樫の召喚」型から従来の型に戻る。
コントロールキラーの筆頭。
「待ち伏せのガイスト」を引かないと勝てないコントロールが多いので、引かれなければ勝てる。引かれてもそこそこ勝てる。
・アグロ、性悪ドルイド
「回廊漁り蟲」のナーフにより、全体除去を打たれたら容易に負ける。
アグロに勝てるアグロという地位はそのままなので、環境がジャンケン化してからは増加。
「性悪な召喚師」からの「ボーンメア」がナーフにより消滅。
一度盤面を取られると巻き返す手段を持たないが、コントロールキラーとしては優秀。
パラディン
・アグロパラディン
「回廊漁り蟲」のナーフが痛いが、コントロールに強いアグロという地位はそのまま。
これからのパラディンは「動員」に命をかけそう。
やはり「ヴォイドロード」が天敵なので、暫くの間減少する。
・マーロックパラディン
「マーロックの戦隊長」「温厚なメガザウルス」など、爆発力があるので、秘策メイジと同様に増える。ウォーロックはスペルブレイカー頼みになりがちだが、その場面に至るまでに押し込めていることが多く、微不利~五分。
「動員」で「戦利品クレクレ君」や「装甲虫」を招集することで、リソースを切らすことなく攻め続けられる。
「剣竜騎乗」でバリュー勝負に強いが、全体的に沈黙、マナのインチキに弱いのがネック。
「断罪のウーサー・エボンブレード」が対コントロールで強力。
母数こそ少ないが、勝率は高め。
「断罪のウーサー・エボンブレード」、「強盗ログ」、「競売王ビアードオ」OTKが明確な勝ち筋になる。
大振りな呪文が多いので秘策メイジに不利。
プリースト
・ラザカスプリースト
消滅。これまで注目すらされなかったコントロールプリーストが出現する可能性あり。
その場合、環境がジャンケン化すると同時に増える。
・ドラゴンプリースト
ナーフの影響がないので増加。性悪型は「ボーンメア」のナーフが痛いか。
・ビッグプリースト
コントロールに強く、容易にゲームが壊れるので増加。
従来のようなガチャガチャ感が減った構築が出現する可能性あり。
ローグ
・テンポローグ
「ケレセスステップ」の破壊力は健在だが、ナーフカード4枚中3種を使用していたので全く新しい構築が求められる。
ウンゴロ期のエレメンタル型に戻るか、ケレセス卒業か。
・ミラクルローグ
「ヴォイドロード」に対する回答があり、コントロールに強いので増加。
今後のローグのスタンダードになるポテンシャルあり。
・ミル、武器ローグ
コントロールウォーロックには強い。キューブロックは「山の巨人」に注意。
環境がジャンケン化すると消滅。
・クエストローグ
コントロールキラーとして有名。しかし、「ドブネズミ」が刺さり、上手くデッキを回せないと容易に負ける。
「海賊パッチーズ」のナーフにより、突撃ミニオンの枚数を熟慮する必要がある。
環境がジャンケン化すると消滅。
シャーマン
・進化シャーマン
「進化」が上手く決まれば勝てる。「回廊漁り蟲」のナーフも進化してしまえば存在しないも同然。「ボーンメア」に進化すればナーフ前スタッツに。
・その他雑多なシャーマンデッキ
メイジ同様「呪術」が強力だが、その他のカードが弱い。ナーフ後も絶望的。
ウォリアー
・海賊ウォリアー
「海賊パッチーズ」、「回廊漁り蟲」のナーフ、挑発の増加。かなしい。
・ビッグウォリアー、ミル、コントロールウォリアー
「死人の手札」でリソース勝負に負けないのでコントロールには有利。
少し見るようになるかもしれないが、環境がジャンケン化すると消滅。
結局何が言いたいのか
ハースストーン、深い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハースストーンすごい